2025年7月19日(土) 岡山大学津島キャンパスにて、第5回「美作国DAY㏌ 岡山大学」が開催され、県北地域の中学生3名、高校生50名、津山高専生1名が岡山大学を訪問し、 講義体験、現役大学生との交流、そして岡山大学生によるワークショップを体験しました。
まず、生徒たちは教育学部 熊谷愼之輔教授(学術研究院教育学域)より、将来の県北地域の教師を養成する「岡山県北地域教育プログラム」について説明を受けました。その後、実際にこのプログラムを受講する教育学部1年生6名から、大学での学び、日々の学生生活、受験対策などについて体験談を聴きました。
今回話をしてくれた大学生は全員、昨年度の**第4回「美作国DAY」**に参加した県北出身の学生でした。先輩と後輩という近い目線から、受験対策や一人暮らしの大変さなどについて具体的な話をしてくれました。この取り組みは第2回「美作国DAY」から続いており、熊谷教授も「教育の地域循環の良い一例である」と話されました。



午後からは、岡山大学の研究成果を自治体・産業界と共に社会課題の解決や社会変革に繋がるイノベーションに結びつけるために新設された**「共創イノベーションラボ(KIBINOVE: きびのべ)」にて、学術研究院環境生命自然科学学域 野上保之教授(副理事)と岡大DS部(学生が主体となりイベント主催等の活動を行う団体)の学生らによる体験型ワークショップ「新しい発想のボードゲームとは?」**に参加しました。
このワークショップは、何もない状態から一つのボードゲームを作り上げるという斬新な内容でした。与えられた60個の単語から連想される言葉をチームメンバーでそれぞれ出し合い、それらをつなぎ合わせてゲームの主題や仕組み、目的を創造していきました。初めての作業に最初は戸惑う様子も見られましたが、一つのアイデアがきっかけとなり次々に意見が飛び交い、最終的にはすべてのチームを合わせて13個もの個性あふれるボードゲームが誕生しました。テストプレイをする学生からは、いたるところから大きな歓声が上がっていました。体験した学生からは、「仲間とのチームプレイで一つのものを創造するのは楽しかった」といった感想が聞かれました。
説明を受ける生徒たち アイデア出しに苦戦…
きっかけをつかむと一気に! すごろく風ゲームを考案中
テストプレイの様子 学生たちから歓声が上がる
野上教授は、「今後は教育現場にもAIが浸透し、教師は『教える人』から『学びを促進する人』に変わっていくでしょう。同じように一般企業が求める人材も変化するはずです。そのような人材になるためには、ゼロから遊びを作るような、クリエイティブな体験が不可欠です。今日の経験を将来の学びに活かしてほしい」と締めくくりました。

※本事業は、「岡山大学学都おかやま共創本部」協力のもと、岡山大学津山スクールプロジェクトの一環として開催しました。