
1月21日(火)、津山鶴山ホテルにおいて、岡山大学津山スクールと教育・人材育成委員会(光岡宏文委員長)主催による、岡山大学津山スクール講演会「地域包括医療活動と地域モビリティ」が開催され、岡山大学 三村 聡 副学長・床尾あかね准教授を講師にお迎えし、美作国圏域の地域企業や自治体関係者など70名が参加しました。
岡山大学津山スクールは2018年7月に岡山大学と美作国3市5町2村及び津山商工会議所が包括的連携協定を結び、連携・協力体制を築くことにより、広範囲な地方創生および人材育成に寄与することを目的としています。今回の講演会では、地域包括医療と公共交通の重要性について、岡山大学が取り組む事例や他自治体の実践例を交えた講演が行われました。
岡山大学の三村聡副学長は、高齢化社会を背景に持続可能な地域医療の在り方を解説。国の政策動向に触れながら、地域医療活動の具体例を紹介しました。また、床尾あかね准教授は、公共交通の現状やモビリティ政策について説明し、備前市での自動運転バスの走行実験を例に挙げるなど、地域での実践的な取り組み事例を共有しました。
三村副学長は講演で、「地域包括ケアの取り組みは、介護・福祉・医療にとどまらず、地域社会との連携が鍵となる。地域モビリティにおいても、スクールバスや福祉車両、自動運転技術など、あらゆる資源を活用し、多職種連携を進める必要がある」と述べられ、「免許を返納した高齢者が安心して医療や福祉サービスにアクセスできる公共交通体制を整えることが急務であり、地域医療と地域モビリティは密接に関連しており別々の課題ではない。様々な取組を積み重ねていき、誰一人取り残さない社会を作っていかなければならない。」と話されました。