2/24(火) 津山鶴山ホテルに於いて、岡山大学津山スクールと労働・教育・人材育成委員会(村上雅人委員長)の主催により、「地域と大学が共に創る未来」をテーマに講演会を開催し、神戸大学大学院農学研究科 中塚雅也教授、岡山大学大学院環境生命自然科研究科 大仲克俊准教授、岡山大学学術研究院教育研究マネジメント領域 床尾あかね准教授を講師に迎え、美作国圏域の地域企業や自治体関係者など70名が参加しました。
岡山大学津山スクールは2018年7月に岡山大学と美作国3市5町2村及び津山商工会議所が包括的連携協定を結び、連携・協力体制を築くことにより、広範囲な地方創生および人材育成に寄与することを目的としています。
講演①では、「地域の再生における大学の教育・研究との共創のあり方について考える」と題し、大仲氏、中塚氏が登壇。大仲氏は、農業経営学の知見を基に、久米南町地域で展開している地域再生プロジェクトについて報告。地方自治体が直面する問題として、予算不足・人手不足に加え、地域内のパートナーを探し出す能力である「情報不足」について指摘し、その穴埋めとして岡山大学が果たす役割の大きさを強調しました。
また、中塚氏は、地域を一つの経営体として捉える理論体系と、20年にわたる丹波篠山市での実践を基に資源循環のあり方を提示されました。従来の「人・物・金・情報」という資源に加え、ソーシャル・キャピタル(地域内の信頼関係やネットワーク)、心理的資本(困難な状況でも「前向きな気持ち」を維持する心の強さ)が地域再生の鍵になると指摘。
さらに、 それらの地域資源は使わなければ消えてしまうため、「存在」から「利用」への転換が必要であり、既存の資源を組み合わせ、新たなイノベーションへ転換し、暮らしや生活スタイルそのものを変革することが重要だと話されました。

講演する中塚雅也教授 
質疑応答に応える中塚雅也教授(右)と
大仲克敏准教授
講演②では、地域中核イノベーション創出の取り組みについて、床尾氏より岡山テックガレージ等の大学を拠点としたプロトタイピングの活動の説明があり、従来のシンクタンク機能に加え、試作と実践を伴う「アクションタンク」としての大学の役割を強化していると話されました。
参加者からも活発な質疑応答があり、今回の講演会を機に、大学の持つ「知」と、地域の「現場」が結びつくことで、新たな共創の形が津山の地で加速することを期待し、閉会となりました。


床尾あかね准教授




